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2024年3月1日(金) 卒業式を挙行しました

3月1日 第28回卒業式を挙行しました。3年間の課程を終えた59名の卒業生とその家族が出席しました。今年度は臨地実習施設の方々をお招きし、在校生はオンラインで式に参加しました。

おだわら看護専門学校 卒業生のことば

 冬の寒さも次第に和らぎ、優しい春の光が差し込み始めた今日の良き日に旅立ちの日を迎える事が出来、大変嬉しく思います。本日は私達の為に、ご来賓の皆様方、先生方、保護者の方々の多数のご臨席のもとに、このような式典を挙行して頂いたこと、卒業生一同、心より感謝申し上げます。
 私達は三年前の春、看護師になるという強い意志と大きな不安を抱き入学式を迎えました。入学直後から、初めて触れる専門用語や、学ぶことの多さ、課題や終講試験など多くの困難があり、本当に看護師になれるのか悩んだこともありました。しかし、同じ辛さを分かち合える仲間がいたことで、看護の道をあきらめず進むことができました。決意の日には自身の看護師像を考え、看護師になるという気持ちが強くなり、この仲間と三年間頑張ろうと決意しました。
 三年生の半年にわたる実習は、三年間の学校生活で一番濃く、一生忘れなれない経験となりました。最初は思い描く看護を実践する事が難しい事や、記録が終わらないなど今までに経験したことのない日々が続き何度も投げ出し、逃げ出したくなる時もありました。しかし、この実習を乗り越えられたのは患者様の存在があったからです。患者様は看護者として未熟な私達を温かく迎えてくださり、訪室することを楽しみにしてくださいました。そばにいる事しかできない私に「近くにいてくれるだけで心強い」とお言葉をかけてくださいました。患者様が苦しい時、不安な時に傍で寄り添い、患者様の気持ちに心を寄せる事も大切な看護だと学ぶことができました。
 また、実習グループのメンバーの存在は大きかったです。始めはこのグループで実習を乗り越えられるのかという不安な気持ちもありましたが、実習を一つ一つ乗り越えていく事でかけがえのない存在となっていきました。いつも悩んでいたり、苦しい時に「大丈夫?」と声をかけてくれ一緒に考えてくれました。私はいつもメンバーのその一言に助けられました。この三年間で関わらせていただいた患者様、実習指導者の方々、先生方に看護の持つ力を教えていただきました。沢山の失敗もしましたが、それ以上に多くの経験をさせていただき、看護者、また人として成長する事ができました。
 実習が終わり国試に向け、放課後や休日も勉強にあてました。国試が近づくにつれ不安な気持ちになり心が折れそうになった時もありました。そんな時も、仲間、先生方、家族の応援があり取り組むことができました。その応援を背に、全員が国家試験を受験することができました。ありがとうございました。
 看護学校に入学してからの三年間は楽しい事も辛い事も多くあったと思います。私は何で看護師を目指しているのだろうと何度も考えることがありました。しかし、この三年間で経験したことはこれからの人生で大きな糧となると思います。
 先生方、二十八回生は問題も多く、悩ませることも沢山あったと思います。そんな時でも私達のことを信じ、支えて下さいました。勉強以外の事でも、進路や日常の事も親身になり、耳を傾け助けてくださいました。感謝の気持ちで一杯です。
 二十八回生のみんな、三年間ありがとう。私はみんなと三年間共に時間を過ごせたことをとても誇りに思います。二十八回生は多くの事はすぐには出来ないが、一つ一つの事をコツコツと頑張ってきました。その頑張る姿をみて私も何度も励まされました。そして、いつも優しく笑顔で接してくれ、どんな時も友達思いのみんなのおかげで楽しい学校生活を送ることができました。これからは別々の道へ進みますが、共に三年間努力した仲間がいると思えば困難も乗り越えられると思います。
 私達は今それぞれ新たなスタートラインに立っています。三年間で得た学びと抱いた看護観を胸に、努力を惜しまず進んでいきたいと思います。最後になりましたが、これまで支えてくださった全ての方々に卒業生一同、心より感謝申し上げます。

   令和六年三月一日

              おだわら看護専門学校 卒業生代表

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